長い夏休み。外は猛暑だし、いや暑くなくても外に出ない超インドアな子供を持つ私は、Amazonプライムビデオを契約しようか悩んでいた。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲』が(私が)見たかったが、この作品は「アニメタイムズで観る」というボタンになっていてアマプラとはまた別で契約しなきゃいけない。「新規登録30日間無料」って書いてあったから、1ヶ月でサブスク解約したらいいや、ということで契約。
大人帝国は、めちゃくちゃ泣いた!父ひろしの回想シーンからもうずっと涙が止まらない。
でも、今回はしんちゃんの感想じゃなくて
全人類に見てほしいアニメ『チ。ー地球の運動についてー』
この漫画の存在は薄々知っていたのだが、ちょうどアニメタイムズで全話見れるということで、見始めたらもう目が離せない。映像も綺麗だし、声優さんの声も、歌も音楽も最高。次は原作の漫画も全巻購入だ!
この作品の何が凄いかって、「気づき」を与えてくれること。目から鱗がポロポロ落ちるよ。
ストーリーは、天動説が信じられていた時代に、地動説を証明しようとした人々の物語なのですが、各章に主人公は居るんですけどみんな命をかけて次の世代に想いを託していくんです。一人の強い主人公が、逆境を乗り越えて悪を倒していくような分かりやすいストーリーじゃなくて、「知」が主人公です。女子ウケしないだろうなと思いますが、男女の恋愛要素も一切なくてそれも良かった 笑。
まず、この物語の構成が衝撃的。歴史の教科書の文字ではわからなかった、歴史の重みと壮大な感覚を初めて実感できます。
学校では歴史的出来事の年号と人名だけ覚えさせられますが、それが起こるまでには名もなき人々の信念と想いがたくさん詰まっている。一見、地味なアニメ(漫画)だけど、こんなに熱い気持ちになるのは初めてです。見終わった後、まず解説動画をYouTubeで見て、その後、歴史天文学、さらに哲学まで興味の幅が広がりますよ。
「不正解は無意味を意味しない」
作中では、フベルトさんとラファウが言ってます。
自分の体験から思うのは、私は昔から臆病者で失敗したくない、常に正解を選びたいと思って行動してきました。結果、経験値の浅い人間になってしまいました。何が好き嫌いか、何に向いているのかいないのか、やりたいことが見つからない人が私も含めて多いけれど、やってみないとわからないというのが答えでした。
ですが、学校教育というか日本社会全体が失敗に対して不寛容。子供達に「失敗してもいい」、「間違ってもいい」と言葉では言いながら余計なことすると他人の目が気になって、注意してしまいます。子供のうちからどんどん挑戦していく力って生まれ持ったものもあるけど、言葉で体感で経験していって自分の中で線で繋がる経験をしたいものです。
「不正解は、正解を意味しない」
慎重すぎる私には、とても勇気づけられる言葉です。
「文字は、まるで奇跡ですよ」
作中では、ヨレンタさんがオクジーくんの質問「文字が読めるってどんな感じですか?」の返しで出てくる言葉です。
これ、読み書きできることが普通の世の中に生きている私たちには無い感覚じゃ無いですか?私にとっては当たり前すぎて考えたこともなかったです。時間や場所を超えて、笑ったり泣いたり感動したりできるし、人にその影響を与えることもできる。逆に人を傷つけることもできる。
私たちは本当に恵まれているなあと思うと同時に、文章を書くことをもっと大切に慎重にならなくてはいけないとも思いました。
で、バデー二さんがこんなことも言ってます。
「誰もが簡単に文字を使えたらゴミのような情報で溢れかえってしまう。そんな世の中目も当てられん」
ぎくっ!!申し訳ありませんでした。
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